平成19年の幕開けとなる早春企画、国宝倶楽部の第3回文化セミナー「古文書に親しむ会」を1月16日、日蓮宗大本山の池上本門寺(東京都大田区)で開催しました。
今回は、日本古文書学会会長、立正大学名誉教授の中尾堯先生を講師にお招きして、遠くは新潟県などから19人が参加。午前10時に総門に集合した一同は、同寺で修業経験のある中尾先生から当日の講義要旨の説明を受けた後、重要文化財(旧国宝)の日蓮聖人像の御開帳に臨みました。堂内に読経の声が朗々と響き渡り、厳粛な心持ちで文化セミナーが始まりました。
その後、同寺の法宝物が収められている霊宝殿に移動し、中尾先生が陳列されている古文書などの由来や概説をわかりやすく講義。書簡や曼荼羅本尊、そして日蓮直筆の『兄弟抄』(重文)レプリカを用いた中尾先生の解説はわかりやすく、古文書の書かれた時代背景まで思い浮かべるころができました。
昼食の後、いよいよセミナーのメインである「古文書の親しみ方」を中尾先生よりご講義頂きました。体験談やエピソードをまじえ、終始なごやかな雰囲気で進みました。真蹟かどうかを鑑定する際のポイントや、日蓮が曼荼羅本尊をどのように揮毫したのかという研究成果から、現場でも珍事まで披露しながら、参加者に理解しやすく講義されました。
講義終了後、希望者には特別に池上本門寺の庭園・松濤園を見学させて頂きました。西郷隆盛・勝海舟江戸城開城の碑や橋本雅邦の筆塚など、本門寺学芸員の丁寧な案内で回遊することができ、参加者全員大満足でした。 |
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