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会えない人に会えます 文化セミナー

京都で聞香を楽しむ会 国宝倶楽部第2回セミナー
ふれあいプランの旅
文化セミナー
会員誌「国宝倶楽部」
国宝倶楽部の第2回文化セミナー「京都で聞香を楽しむ会」が5月3日、京都の香老舗 松栄堂で会員ら12人が参加して開かれました。松栄堂の畑正高代表取締役社長から香道の歴史やお香の楽しみ方についてお話を聞いたあと香席「弄清」で聞香を体験しました。
畑 正高(はたまさたか)
昭和29年、京都生まれ。
同志社大学商学部卒業後、渡英。昭和52年、松栄堂に入社。平成10年、代表取締役社長に就任する。社業に加え、地元京都での経済活動や環境省「かおり風景一〇〇選」選考委員などの公職、同志社女子大学非常勤講師、香道志野流松隠会理事などをつとめるほか、香文化普及発展のため国内外での講演・文化活動にも意欲的に取り組む。
日本におけるお香の歴史は大変古く、古墳時代に中国から仏教とともに伝来したといわれています。当時は仏前を清めたり仏に供えたりと仏教儀礼のひとつとして使われていました。平安時代になると、お香の調合方法が伝わり貴族たちは独自のレシピで「薫物」をつくり、たしなみとして、また、生活の彩りとして楽しまれるようになりました。
 平安貴族のお香といえば、源氏物語を連想される方も多いのではないでしょうか。お香はつくる人物それぞれの気品や趣味の高さなど、その人柄、独自性を物語る要素として、描かれています。お香の調合は唐から伝わった方法が大前提。あくまで伝統的なレシピを習得した上で、アレンジが可能となり、そこでオリジナリティを出していく、というものなんです。ですから薫物は、感覚だけのものでなく、教養ある人が楽しむ知的かつ雅やかな遊び、であったわけです。
 鎌倉時代、室町時代には、貴族に代わって婆娑羅と呼ばれる新興武士が都をかっ歩するようになり、香木を一斤まるごと焚く、といった大胆なエピソードも残っています。香木そのものの香りを鑑賞する「聞香」が楽しまれるようになるのもこの頃です。
 江戸時代になると、鎖国以前の大貿易時代に、大量に日本に入ってきた香木が、寛永文化のもと京都を中心に選定・命名され、組香の創作もさかんに行われました。現在伝わる組香のほとんどがこの時代につくられたものです。
談笑される畑正高氏
聞香を体験する
和やかな昼食風景