トップ > 真宗掛幅一覧 > 「教行信証」文 化身土巻より(蓮如上人御真筆)

蓮如上人御影(坂東 報恩寺蔵) 蓮如上人御影(坂東 報恩寺蔵)

■よみ/きょうぎょうしんしょうもん しんかんより
■所蔵/慈願寺
■監修/千葉乗隆
■解説/千葉乗隆・名畑崇


「かなしきかなや愚禿鸞」以下四行は『教行信証』信巻後半部の〈悲歎述懐〉と呼ばれる段で、親鸞聖人が謗大乗・五逆罪など、難治の機に対する如来大悲の憐愍について述べた信巻の肝要です。

しかし、蓮如上人は、「かなしきかなや愚禿鸞」の文は、存覚上人の指摘通り信巻全部の構成と文脈に即して深意を汲まなければ、この文のみ抜き出して掲げると、観る人は「恥傷」に陥りやすく、宗義を心得ぬ人に誹謗の因ともなりかねないとお考えになり、信巻に併せて「おほよす大小聖人」の文を双幅の形で染筆されました。

蓮如上人の筆致は流麗で、字配りと墨継ぎが行き届き、双幅の文がゆかしく照応して麗しい。仮名は変体仮名を自在に用いて趣向を凝らし、巧みに筆が運ばれています。

真名は行書で「定聚」・「嘉號」・「信」・「報土」など親しみ慣れた語に、重厚な読み込みがともない、教えの深意が漂います。双幅の文字と文意が一体となり、旺盛な信心によって躍動し、念仏により充足する上人の心境が流出してくるようです。


○釈文
「かなしきかなや、愚禿鸞、愛欲の広海に沈没し、名利の太山に迷惑して、定聚のかずにいることをよろこばず、真証の証にちかづくことをたのしまざることを、はづべし、いたむべし」

○軸寸法/天地173.0cm×左右47.0cm
○印刷/グラビア多色刷
○用紙/特漉鳥の子紙
○柾目桐筥入
○解説書/特製A5判変形・総30頁


定価:130,200円(税込)


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