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親鸞(1173-1262)

親鸞は鎌倉時代の一一七三年(承安三)日野有範の子として誕生した。
九歳のときに出家、比叡山にのぼり学問と修行に励んだ。
京都の六角堂で百日参籠し、そのときの夢のお告げにより浄土宗の開祖法然のもとを訪ね、専修念仏の道を歩みはじめる。

その後、教団は弾圧され、法然は土佐(実際には讃岐〈香川県〉)に、親鸞は越後(現在の新潟県)に流される。流罪がとけたあと親鸞は、常陸(現在の茨城県)におもむき、ここを拠点に二十年あまり関東の人々に念仏を伝えた。京都に戻ったあとも関東の門徒へ教えを解き続けた。

往生の日を前に親鸞は「某(それがし)、親鸞、閉眼(へいがん)せば、賀茂河にいれて魚にあたふべし」という言葉を残し、一二六二年(弘長二)十一月二十八日、九十歳もって示寂した。遺言状といわれる「常陸の人々へのお手紙」で親鸞は、自分が亡きあと、子供たちの扶助を常陸の門徒へ頼んだ。その手紙を受けた常陸の人々は、支援しつづけたという。